ネットショップを立ち上げる際、最初に悩むポイントのひとつが「決済サービスをどう選ぶか」です。せっかく集客しても、購入直前のカート画面で離脱されてしまっては売上につながりません。
そこで多くのShopifyストアで採用されているのが、Shopifyが公式に提供する決済サービス**「Shopify Payments(Shopifyペイメント)」**です。
この記事では、Shopify構築をご支援する立場から、Shopify Paymentsの基本的な仕組み・手数料・メリット/デメリット・設定の流れまでをまとめてご紹介します。これからShopifyでお店を始めたい方、すでに運用中で決済まわりを見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
Shopify PaymentsはShopifyが自社で提供している決済サービスで、Shopifyの管理画面の中だけで申込から有効化まで完結できるのが大きな特徴です。
外部の決済代行会社と個別に契約する必要がなく、最短で当日から決済の受付を開始できるため、立ち上げスピードを重視する事業者に向いた仕組みになっています。
対応している決済方法は以下のとおりです。
裏側の決済プロセスはStripeをベースにしており、PCI DSSにも準拠。セキュリティ面も安心して利用できる水準が確保されています。
通常、決済サービスを導入するには審査があり、開始までに2週間〜1ヶ月ほどかかるケースが一般的です。一方、Shopify PaymentsはShopifyのアカウントを作成して有効化すれば、その場ですぐに決済を受け付けられます。
「まずは小さく始めて、走りながら整えていきたい」という事業者にとっては大きなメリットです。
※ 売上が一定規模を超えると、追加の本人確認や事業内容の確認が求められるケースがあります。
スマートフォンからのオンライン購入が主流となるなか、Apple PayやGoogle Payに標準対応している点はカゴ落ち防止の観点からも非常に強力です。
特にShopify独自のクイックチェックアウト「Shop Pay」は、一度利用したユーザーであれば、次回以降は住所・カード情報を入力せずワンクリック近い操作で購入が完了します。Shop Pay対応の他のShopifyストアでも同じ情報を使い回せるため、ユーザー体験の向上と購入率アップが期待できます。
Shopifyでは、Shopify Payments以外の外部決済サービスを利用すると、プランごとに 0.2〜2.0% の取引手数料が別途発生します。
Shopify Paymentsを使う場合はこの取引手数料がゼロとなるため、結果的にトータルコストを抑えやすいのが特徴です。
便利なShopify Paymentsですが、もちろん注意点もあります。
Shopify Paymentsで利用できるのは、クレジットカード系の決済のみです。日本のEC市場で根強い人気のある以下の決済方法には対応していません。
クレジットカードを持たない若年層や、ポイント還元目当てでスマホ決済を選ぶユーザーをカバーするためには、他の決済代行サービスとの併用がほぼ必須と考えておくとよいでしょう。
Shopify Paymentsは、日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアなど、対応している国々を拠点にビジネスを行っている事業者のみ利用できます。また、利用規約で禁止されている商材を取り扱っている場合は、途中で利用停止となるリスクがあるため、事前にガイドラインの確認が重要です。
不正利用や顧客都合の払い戻しによってチャージバックが発生した場合、日本では 1件あたり1,300円程度のチャージバック手数料が発生します。異議申し立てが事業者側の主張で認められれば返金されますが、調査には最大数十日かかる場合もあります。
決済手数料はプランごとに異なります。プランが上位になるほど決済手数料は下がっていく仕組みです。
| プラン | 月額利用料 | Visa / Mastercard / JCB | Amex・海外発行カード | 外部決済サービス利用時の追加手数料 |
|---|---|---|---|---|
| ベーシック | 4,850円 | 3.55% | 3.90% | 2.00% |
| スタンダード | 13,500円 | 3.40% | 3.85% | 1.00% |
| プレミアム | 58,500円 | 3.25% | 3.80% | 0.6% |
| Shopify Plus | 2,300ドル〜 | 2.90% | 3.75% | 0.2% |
※ 料率はShopify公式の改定により変動する可能性があります。最新の料率はShopifyの公式情報をご確認ください。
初期費用は不要で、決済手数料のみで利用できる点も導入のハードルを大きく下げています。
Shopify Paymentsは、以下のステップで有効化できます。
注意点として、最初に商品が売れてから21日以内に事業情報の登録を完了させる必要があります。期限を過ぎると、お客様への売上金が自動的に返金されてしまうため、立ち上げ時にあわせて済ませておくのが安心です。
冒頭でも触れたとおり、日本のEC市場は決済方法の多様化が非常に進んでいます。クレジットカードしか使えないストアと、コンビニ決済・スマホ決済・後払いまで揃っているストアでは、コンバージョン率に明確な差が生まれることも珍しくありません。
そのため、Shopifyでネットショップを構築する際には、
という形で役割分担して併用するのが現実的なベストプラクティスです。
ただし、複数の決済サービスを入れすぎるとチェックアウト画面に同じカードブランドが重複して表示されてしまい、かえってユーザーが迷う原因になることもあります。**「どの決済を、どこで見せるか」**を整理しながら設計することが重要です。
Shopify Paymentsは、
という特徴を持つ、Shopifyストアにとって基本となる決済サービスです。
一方で、日本市場でよく使われるコンビニ決済・スマホ決済・後払いなどには非対応のため、他の決済サービスと組み合わせて運用する設計がポイントになります。
reveurでは、Shopifyの構築だけでなく、
までトータルでご支援しています。「どの決済を入れたらよいかわからない」「すでに運用中だがコストを見直したい」といったご相談も歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。